2020年12月19日土曜日

ノウハウ編 分別はどうする

川掃除の工程で拾ったごみを分別する作業がある。

私たちは市の指定で、燃やせるごみ、燃えないごみ、缶、ビンの4つに分けている。

ペットボトルは汚れていなければ別にするが、量も少なく、大体がよごれているので燃やせるごみに含めている。

燃やせるごみでは、レジ袋や衣類、雑誌、食品のパッケージ等が多い。

燃えないごみは、割れた器、植木鉢、電化製品、CD、自転車の部品など多種多彩である。


私たちのやり方は、ゴミを拾う人と分別する人で役割を分けている。

つまり、川でごみを拾う人は分別せず、集めたごみを一つのカゴに入れる。

それを陸上にいる仲間がロープで引き揚げ、リヤカーに積んであるごみ箱に

分別して入れるという具合だ。ごみを拾うより陸上で分別する作業の方が大変だ。


分別の負担を軽くするため、いろいろな工夫をしてきた。


今は上記の方法で定着しているが、改善を行っていきたいと思っている。


2020年12月18日金曜日

ノウハウ編 川掃除にベストな季節とは

川にもよるが、菊川の場合、掃除するのにベストな季節は冬である。

1~3月は大量のごみを効率よく拾える。

冬は寒く、水に長く入っていられないが、水量が少なく水が透き通っていてごみを見つけやすく拾いやすい。

春は田植えの季節になり、田んぼから流れ込む水で水量が多く、川がにごることがある。

夏から秋にかけて水草が生い茂り、川底が見えない。

秋も比較的掃除しやすいが、拾ったごみが一番多いのは1月、2月になっている。

2020年12月17日木曜日

菊川花の散歩道計画

2011年、小田原市環境再生PJという事業に環境ボランティア団体の一つとして参加した。

環境を再生する活動を広めていくにはどうしたらよいか。仮説を立てて実証していく事業だった。

私たちは、河川環境の保全という範囲で実証実験を行った。

コンクリートで護岸された川は人を遠ざける。

川が生きていることを多くの人に知ってもらうため、川岸に花を植えることにした。

これが、菊川花の散歩道 計画である。この花植えはいまも細々続けている。

同時期に、川向うの自治会の老人会が中心となり、毎年GWの時期にこいのぼりを川に泳がす活動を始めた。


自治会の子供たちとプランターに花を植える。


川岸に花を植える。


GWの時期になるとこいのぼりが舞う。


2020年12月16日水曜日

自然観察会

2010年の8月から、菊川をきれいにする会では8月に近所の子供たちを招いて自然観察会というイベントを行った。事前にビラを作成して自治会の協力で回覧で回した。

当時はまだ自分の子供が小学生だったので、そのつてもあって結構な人数の参加があった。

内容としては、清掃はせず、川に入って魚や生物をとろうというもので、参加した子供は思い思いの方法で小魚をとっていた。

普段でも川で遊べるけど、こうやってみんなで入ると気分も盛り上がってくる。

参加した子供たちそして親たちは、菊川にこんなにいろいろな生き物がいると知ってびっくりしていた。


川に即席の網をしかけてみた。魚の動きが速くて一匹も捕まらなかった。


子供の本能はすごい。網や時には手づかみで魚を捕まえる。



これはヨシノボリの仲間。


2020年12月15日火曜日

2006年~2010年

2006年から2010年の5年間は子供たちも毎回参加してくれていて、
いろんな関係の人が参加してくれた充実した時期であった。

2010年 私たちの活動は市から表彰された。最初の活動を始めてから、7年が経過しようとしていた。

2020年12月14日月曜日

ノウハウ編 ごみの回収について

川掃除を続ける上で、もっとも大切なものは何かといえば、それは拾ったごみの回収だと言いたい。

私たちはずっと小田原市環境政策課の行ってるボランティア清掃のごみ回収のお世話になっている。

市役所に事前に清掃活動とごみの集積場所の申請をすると、燃えるごみ、カン、ビン、燃えないゴミ等2~3日程度で回収してくれる。専用のごみ袋ももらえる。すべて無償である。

川のごみはヘドロを含んでいて汚い。私たちは親水公園の近くのごみ収集場所の付近に回収したごみを集めておくが、置いておく時間が長いと、だれかが家庭ごみを捨てたりする。

ごみを集めた責任は私たちにあるので、近所迷惑にならないか常に不安がある。

もし、ごみ回収の支援事業がなかったら、私たちは安心して活動ができないだろう。

本当に、小田原市にはお世話になっています。この場をかりて御礼を申し上げたい。


掃除した場所から近いところに、邪魔にならないようにごみを置く










2020年12月13日日曜日

ノウハウ編 資金調達の方法

会を運営するのに多少のお金は必要になる。

会費を集めて賄う方法もあるが、まとまったお金が必要な場合は

ボランティア団体に対する支援金の制度を探すことをお勧めする。

菊川を管轄している小田原市には、市民活動応援補助金という制度があり、

私たちはこの制度に応募して、最初の資金を得た。


資金の使い道は下記の2つで、合計で6万円ほどの援助を市からいただいた。

・清掃用具の購入 胴付き長靴、手袋

・川岸に看板の設置 



このような看板を3か所に設置した。イラストは妻が書いてくれたもの。


2020年12月12日土曜日

ノウハウ編 川掃除にかかる費用

川掃除の活動にはいったいどのくらいの費用がかかるのか。菊川をきれいにする会の例を紹介する。

道具

 胴付き長靴 5本 5,000円×5本=25,000円

 ビニール手袋 10双×1,500円=15,000円

 買い物カゴ(ひろったごみを入れる)10個 川に落ちていたものを拾ったので0円
 
 リアカー (ごみを運搬する)1台 8~10万円 


      

 



2020年12月11日金曜日

あっという間の2年間

このようにして、会としての活動を初めての2年間はあっという間に過ぎていった。

この会をどうしよう。

 安定して続けるにはお金がいる。

 行政とのつながりも持ちたい。

 世の中で認められる活動にしたい。

 もっと川をきれいにしたい。

当時いろいろな思いがあった私は、会を世の中に広める活動を行うようになった。

2020年12月10日木曜日

家族と仲間に感謝

2003年10月に会ができて、2年間20回の清掃活動を行った。

田んぼの仲間を中心に、参加メンバーが増えて、毎回10人近くの人数が集まるようになった。

家族で参加してくれる人、活動を見て参加するようになった人、近所の子供たちなど
和気あいあいとした中で川掃除ができた。

2004年の春から私の娘3人と妻が参加してくれるようになった。
今子供たちは成人して就職しているが、この時は半分いやいやだったらしい。

でも、この体験は貴重だと私は思っている。
家族を巻き込むことができたのも、妻のおかげだし、とても感謝している。



娘たちも手伝ってくれた。


ごみの分別を効率化するため、お手製の器具を作ったこともあった。


大人も子供も参加する活動になった。


活動の後は持ち寄ったお菓子などでお茶タイムをする。



2020年12月9日水曜日

菊川をきれいにする会誕生

会の名前はとなりの二宮町で活動を始めていた「葛川をきれいにする会」に倣って、
「菊川をきれいにする会」とした。

活動は1か月に1回、9:00~11:00の2時間で行った。
おおよそ1.5キロの流域を3つにわけて順に掃除していった。

最初は川をきれいにしたい一心で始めた活動だったが、
せっかくなので、きれいになった川で遊びたいというのが将来のぼんやりした目的になった。

この17年間で自然観察会を何回か開いてそれなりの成果はあったが、
まだ本格的な川遊びができたとは思っていない。今後の課題である。


明日は2003年10月4日から2005年12月までの2年間を一区切りとして、
振り返ってみたいと思う。

2020年12月8日火曜日

最初の川掃除

新しい仲間との最初の川掃除のため、私は人数分の胴付き長靴を用意した。長靴は自治会が川掃除用に(当時、自治会でも年1回菊川掃除をやっていた)所有している胴長を自治会長に頼んで借りたのだ。

2003年10月4日最初の川掃除を行った。出席者は自分も含めて3名。田んぼの仲間のIさん、Hさんである。この2人は現在もメンバーであり、かけがえのない友達である。


みんな手探りで何とかその日の仕事を終えたのだが、仲間と作業する楽しさと、川をきれいにしたという充実感で心が満たされたのを覚えている。


この日を契機に、私たちの活動は急速に発展することになるのだ。



最初は引き上げ担当はなく、全員で川に入ってごみを拾っていた。


親水公園でごみの分別をする。



初日の成果はこんな感じ。ビン、傘などある。


ペットボトル、プラスチック、燃えるごみなど。



2020年12月7日月曜日

仲間ができた

娘の幼稚園の幼稚園で節分の行儀があった。鬼の役をお父さんがやったのだが、そのとき一緒に鬼をやったのがIさんだった。Iさんの誘いで、私たち家族はIさんが借りている田んぼでコメを作る作業に加わることになった。
Iさんは米つくりは趣味でやっているのだが、人柄もあって、いろんな方面の人が手伝いに来ていた。

米つくりは月に1~2回の作業があって、田植え、草取り、稲刈りと体力は使うが和気あいあいとした楽しいものだった。

一人の川掃除を始めて5か月が過ぎたころ、田んぼの仕事が終わってみんなで弁当を食べていた。その時に、なにかのきっかけで私の一人川掃除の話が出た。その時初めて家族以外の人に一人川掃除の話をしたのだ。

後日、Iさんから連絡があり、あの話を聞いて是非一緒に川掃除をやってみたいという人がいる。自分もやりたいので今度一緒にやろう。と連絡があった。

自分の活動に理解を示してくれる人がいて本当にうれしかったが、本当の川掃除を知ったら続けようとは思わないのではないかと、期待してはいけないという気持ちにもなっていた。


記念すべき、菊川をきれいにする会での最初の川掃除。

ごみを発砲スチロールに入れて浮かして運ぶ作戦でのぞんだ。